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2017年07月07日
アートとは何だったのか。 1
こんばんは。 アートの話 始めます^^
<第一巻 先駆者たち> ①人間像の系譜
12巻もある初めの巻なので、この本での現代の美術の元となる流れが書かれている。
その一番初めに扱われる作品がこれです。
ピカソ アヴィニョンの娘たち(1907)
これは、それまでのアートのスタイルを変えた衝撃的な作品として有名です。
なんか変わってるのは見た目でわかるし、キュビズムなどの表現方法も典型的で、
今となっては分かりやすい美術の見本となってます。
この絵がどれだけの破壊力を持っていたかは、この作品前のピカソの絵と比べるとわかりやすいです。
Family of Saltimbanques 1905
ある意味、この破壊力のベクトル方向のまま進んでいるのが、現代美術なのかもしれません。
そう考えると、もう100年越えなので 時代の摩擦係数により すでに停止状態になっていると言えます。
絵画のキュビズムの流れから派生した彫刻も紹介されているが、なぜか、私は彫刻にはあまり興味をそそられないので、さらりと流すことにする。
ジャコメッティ
<第一巻 先駆者たち> ②表現から抽象へ
絵画が、キュビズム、フォーヴィズムと派生し、段々と目に見える形に捕らわれなくなり、ついに抽象画へと行きつく。
ここで紹介されている二つの抽象画が、絵画の中の現代美術とそれ以前の境目を明確に表していると思う。
クプカ
モンドリアン
私の中では、前者は 絵画 であり、後者は 絵画ではあるがそれだけではないもの になっている。
この違いは何なのか。
それは単純に、筆のタッチだと思う。
前者は、筆の動きが目に見え、絵から、作者が制作しているさ様を自然と想像させます。
だが、後者は、その筆のタッチをできるだけ抑え、制作している作者の様を想像させません。
その代わりに、絵そのものの表現が際立ちます。
そう考えると、作者という立ち位置の変化が、現代美術の特徴だといえるかもしれません。
この章でも、彫刻が紹介されていますが、さらりと流します^^
プランクーシ
2017年07月04日
アートとは、何だったのか。 序
こんにちは。
ここしばらく、悶々と考えていることがあるので、
書きたいと思います。
それは、アートについてです。
前回も書きましたが、 いろんな要因で
表現の自由が 狭まっているのではないか。
という、気持ちがあり、
そのことをちゃんと考えたいな と思っているのです。
そして、以前から気になっている本があり、
それをヒントにすれば、自分なりになにか 答えが出るのではないか。
という気持ちが、もくもくと膨らんでいるのです。
その本とは、私の本棚に長く鎮座している全集で、
講談社の「現代の美術 art now」という全12巻からなる本たちです。
「現代」といっても、この本が出版されたのは、1971年ごろ、
今から46年前です^^
この本の編著は、高階秀爾 と 中原佑介 という人で、
高階さんは、私でも知っている有名な美術評論家です。
この頃出版された 「現代世界美術集」 というタイトルの本の多くは、ゴッホやピカソ、セザンヌ といった絵画を扱ったものがほとんどですが、
この本の興味深いのは、そこが出発点で それ以降の美術を丁寧に扱っているところです。
と言っても、実はわたし、この本の中身をほとんど見ていません。
いつか、きちんと読みたいと思いながらも、
幾年も経ってしまいました。
そしていま、この本を手にするときが ついに来たのかな と感じているわけです^^
そして、 この本を通して、感じたことを「アートとは、何だったのか。」というシリーズにして、時々ここで書き留めたいと思います。
そして、できれば、50年ほど前 と 今 の 表現の自由 の変化について
何か捉えることができればと思います。
けど、いつものことながら、途中で続かなくなる可能性もあります。
意外に中身がつまらなかったり、
気持ちが続かなかったり、、
その時は、ご了承ください^^
というわけで、よろしくお付き合いください。
いまから、読みます^^
タグ :現代の美術