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2012年11月13日
ココクラマルシェを振り返って
今日は、昨日の天気とは一変して爽やかな秋空の朝でした。
どんぐりがボタボタと大量に投下中の北郷工房です。
きのうの高城石山観音池公園でのココクラマルシェも終わり、
今朝はちょっとゆっくりとした気持ちで紅葉を眺めたりしています。
ここ数日で、めっきり赤く色付いた楓たちですか、紅葉は、葉に色がつくのでなく、色素が抜けることで起こるらしいですね^^
冬に向け植物の活動がだんだんと少なくなり、葉っぱにめぐっていた葉緑素なくなり、赤や黄色に変化していく。
そう考えると、なんだかしみじみとした感じが増します。
人間に例えるなら、黒々とした髪から白髪へ、そして、少しずつ抜けて薄くなっていく、、w
色が付くのか、抜けるのか。
けれど、これも気の持ちようで、色づくほうがワクワクしますよね。
昨日の、<cocokura marche>のテーマは、
< 心 か ら 心 地 よ い と 思 え る 暮 ら し を 見 つ け よ う > です。
テーマ略から<ココクラ>なのですが、
そのテーマに沿った本当に素晴らしいイベントで、今年で第2回目ですが、規模、内容とも宮崎を代表する手づくりイベントだと思います。
すばらしい点はたくさんあるのですが、その一つが、会場に満ちているピースフルな空気です。
それは、イベントが始まる前の資料送付の段階からイベントの搬出が終わるまで、ずーーと感じられるのです。イベントが始まる前から感じられると言うのも変な話ですが、おそらくこれは、運営者、実行委員の方々から来るものだと思います。
テーマの<心から心地よいと思える暮らしを見つけよう>のコンセプトが、はじめから終わりまで貫かれているのです。
これは、すごいことです!
大なり小なりいろんなイベントがありますが、それを運営することは、実際には大変な作業です。私も<宮崎県くらしの工芸展>の実行委員をしていますが、思いもよらないところで引っかかって物事がなかなかうまく進まなかったりすることは、当たり前によくあることです。
出展者の選別に頭を悩ませたり、場所の割り振りや連絡事項の資料つくり、さらに会計作業やポスター・パンフデザイン、印刷、会場の手配、スポンサーやスタッフ集めなど。
しなくてはならないことも沢山で、だんだんと妥協がでてきて、はじめのテーマとやっていることがずれていくこともよくあることだったりするのです。
ココクラになぜそのようなブレが起きないのかと考えると、実行委員の方々が日常生活でもこのテーマをしっかりと持っていらっしゃるからだと思うのです。
いわば、自分たちの生き方から発生したイベントで、企画屋が外枠だけ固めて作った中身の薄いそこら辺のイベントとは別物なのです。
私が思うに、<心から心地よいと思える暮らしを見つけよう>という言葉は、一見、牧歌的でフワフワした感じもしますが、実際にそれを行動するには、自分の生き方に対する強い信念と何事も恐れない強い行動力が必要なのではないかとおもうのです。そして、このイベントはそれを持っている。
会場にて午後4時、実行委員からイベント終了のアナウンスが流れると、会場から自然と拍手が広がりました。
それは、終わってホッとしたというよりも、会場にお越しいただいたお客様に、出展者としてイベントのテーマを十分に伝えることができたという充実感からくるもので、出展者からイベントの成功を表現したものです。
実行委員の想いが、音楽のライヴ会場のようにその場にいる人々に伝わり広がっていく。本当にすばらしいです。
さて、今年のココクラは終わってしまいましたが、そのテーマは生き続けています。
< 心 か ら 心 地 よ い と 思 え る 暮 ら し を 見 つ け よ う >
その強い前向きなメッセージを持つことで、日常生活のワクワクがいつもより増したりするのです。