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Posted by みやchan運営事務局 at

2014年11月16日

横山裕一展

 こんばんは。

昨日は、久しぶりに宮崎県立美術館に行ってきました。

美術好きの私ですが、前回いつ来たのか覚えていないぐらいに久しぶりです。

宮崎市内に行くようが有り、たまたま時間が開いたので ちょっと覗いてみました。

県立美術館では 只今 横山裕一展 を開催しています。 (12月7日まで)



インパクトの有るフライヤーだったので 気になっていました。

宮崎県出身で 年齢もほぼ一緒なので 親しみを感じます。 何より 入場料が500円なので、更に親近感を覚えます^^

内容は、ボリュウムは少なめでしたが、作品は 非常に興味深いものでした。


ですが、内容を書く前に、県立美術館に行くと あのふてぶてしい建物のことをつぶやかずにはいられなくなります。

すこし、愚痴を言わせてください。

硬い石で築かれた冷たくて威圧的な構造。

そのくせ、入り口は裏口のように小さく 入るものを惨めな感覚にさせます。

私が一番嫌いなのは、2階に上がる階段。

ステップが低く、幅が広い 白くて硬い石階段。

思わず2段づつ上がりたくなるが、それができないような設計にしてある。

細かく階段を登らさせられるデザインは、美術に屈服しろと言わんばかりだ。


というわけで、横山裕一展 ですが、非常に興味深いものでした。

見た目 漫画 ですが、非常に美術しています。 というか、完全に美術です。

入り口入ってすぐが、 代表作「トラベル」の原画展示で、壁に貼った状態で見ることができます。

私は、横山氏の本を見たことがないので、これが、横山作品との初対面でした。

原画で美術館で壁に一枚ずつ貼ってあるスタイルなので、漫画という概念があまりなく、鑑賞することができます。

白黒のシャープな作品の中で 皮膚感覚を刺激する世界観が、絵巻物のように繰り広げています。

この独特な表現は、作品世界の時間軸を漫画のコマ割りの形式を使って表現していることにあります。

時間軸を一定の速度に固定することで、感覚を刺激する表現を丁寧に描くことができるのです。


アクリルを使ったカラー作品も よかったです。

絵を描く参考になりました。

その中でも、顔をイメージした作品群は、作者の巣の個性が出ていて、見ていて飽きることがなかったです。

後半は、1900年初頭のシュルレアリスム運動の作品も絡めて展示してあり、横山作品の世界を深めて理解できるように工夫がしてありました。

シュルレアリスムを代表する画家 マックス・エルンストが大好きなので その作品が少し見れたこともよかったです。

  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 22:41Comments(0)日記