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2014年11月30日

天草~常滑 ⑦

こんばんは。

今日で11月も終わりです。

いろんなことがあった一ヶ月でした。振り返って見るといろんな出会いがあった月でした。

天草~常滑 続きです^^


11月4日の天草最終日を終え、一旦北郷の工房に戻り、荷物を積み替え、6日の早朝、いよいよ常滑へと出発。
クラトコ搬入は、次の日の昼1時からだ。すべて高速を使い車での移動だが、1日半もあれば、どんなことがあっても到着するだろうとの思いだった。
一番は安全運転で、2番は、ゆっくり移動を楽しもうと考えていた。 事実、こまめにサービスエリアに寄り、中国地方の山々の始まりかけた紅葉を楽しんだ。

そして、予定通り次の日の昼前に愛知県常滑に到着。 知多半島道路を降りて、とりあえずコンビニに寄り、ホットコーヒーを頂く。ただそれだけで、私の気持ちは満たされていた。 なんとも言いようのない充実感と、クラトコへのワクワク感。常滑での滞在3日間は、楽しいことは山ほどあっても、嫌なことは微塵もないという確信があった。

会場は野球場やキャンプ場を備えた大曽公園の脇の緩やかな斜面になった森の入口といった感じで、大きな木々と木漏れ日と落ち葉で包まれていた空間だった。

そして、集合時間の一時になると出展者が落ち葉を踏みながら集まってきた。 今回色々とお世話になっている作家の角掛くんや常滑修行時代からの懐かしいメンバーが、実行委員として慌ただしく動いている。 
常滑を離れて20年以上になるが、彼らの常滑での20年と宮崎・熊本での私の20年がピタリと繋がった思いだった。 それは、ただでさえ気持ちの満たされた風景が、少女漫画の瞳のように、キラッキラと眩しいほどに輝いて見えた瞬間だった。


  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 17:56Comments(0)日記

2014年11月27日

天草~常滑 ⑥

 こんばんは。

天草~常滑 の続きです。

つくづく、いろんな出会いが、自分を育ててくれていることを感じます。



今回の天草では、実はもう一人重要な人物が訪れていました。
伊藤博敏さん。街中のポルトの2Fに、大理石などの石と異素材を組み合わせたオブジェを数点展示してありましたが、アーティストという側面だけでなく、松本クラフト推進協会の代表であり、多くのクラフトフェアの見本となっている“クラフトフェアまつもと“の中心的人物であるらしい。
私は残念ながらお会いすることができませんでした。

ですが、作品の並べられた会場で、“クラフトフェアまつもと”の歴史をまとめた冊子を見ることが出来ました。
私は、その中の一枚の写真に目がとまりました。それは、クラフトフェア初期の写真のようでしたが、会場の公園と少しピンぼけしたいくつかのテントをバックに、白い器が、無造作に芝の地面に並べられている映像でした。
私は、その写真の中に、マルシェで感じていた「ステージのない世界」との共通性を見たのです。

ギャラリーではなく、公園
展示台ではなく、芝生
スポットではなく、太陽の光

その映像は、これから向かう常滑でのクラトコへ、私を導くものでした。

  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 21:52Comments(0)日記

2014年11月26日

天草~常滑 ⑤

 こんばんは。

高城への引っ越しを宣言してからしばらく経ちますが、

少しずつ 進み始めています。 

経過は このブログにてUPしますが、 その前に、「天草~常滑」です。

続きをどうぞ^^


 この何も祀るもののない無限の空間を「何もない」とするか、「悩むほどたくさんある」とするかは、それぞれの感覚です。 ざっくり言うと、前者の多くは男性で、後者は女性に多いと思います。

 ステージのない世界とは、まっ平らな世界です。すべてが均等で価値の有無がありません。 中心になるものがない分、捉えどころがなく、あらゆるものが混在しています。
 
マルシェに関する質問で「何が売っているのですか?」というのがあるが、「何が・・・」を言葉にしようとしても、すぐには出てこない。
なぜなら、陶器市の器のように、中心になるものがなく、まさに様々だからだ。
あえてステージを無くすことで、空間が無限の方向に広がっていく。 この感覚は、天草の街中ギャラリーにも言えると思う。

天草3日目・4日目は、日祭日だったので、会場にて一日接客をしていました。
そして最終日。 お客さんも幾分まばらなので、再び街中ギャラリーを訪れることにした。

  


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2014年11月25日

天草~常滑 ④

こんばんは。

11月下旬なのに 温かいですね。

今年の紅葉は ゆっくりと 進んでいます。

天草~常滑 の続きです^^


私は、ここ数年、マルシェや手作りイベントに参加することが多くなり、いろんな発見があるのですが、参加して感じることは、これまで参加してきたイベントとは違うコンセプトと言うか、空気・価値観です。

これはなかなか言葉にすることが難しく、この空気感を知らない人には伝わらない感覚なのですが、あえて言葉にするならば、それは「ステージのない世界」です。 ステージをあえて無くすことで、新しい世界が生み出されているのです。 よって、「これすごいね~」と、あるものに価値を与え、持ち上げ、ステージを作るということに少し距離感を持ちたかったのです。

焼き物祭りや陶磁器展にかぎらず、多くのイベントは、何かを祀ることで成り立っています。神社の祭りはまさにそれですが、コンサートや地元の夏祭りなども、ステージを作りそれを中心に催されます。
ですが、マルシェは違います。 中心になるものがないのです。マルシェと言うと、ただ、イベントを今っぽく言い換えているだけのように思われるかもしれませんが、マルシェとは市場のことです。 市場にステージはありません。 ただひたすらにショップが並んでいるのみです。
この感覚が私にとって新鮮なのです。


  


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2014年11月21日

天草~常滑 ③

こんばんは。

天草~常滑の3回目です。 どうぞ


実は、テイ・トウワLIVEの前に、もひとつ催しがありました。 出展者や関係者のみの参加で行われたのですが、京都のギャラリー器館のオーナーと瀬戸の陶芸家金憲鎬(キム・ホノ)さんとのトークで、私は、開始15分ほど後から参加したのですが、器館での鯉江良二展での作品をスライドで見ながら、解説をしていました。

 鯉江さんは、天草には毎年お越しになり、コンペの審査やワークショップやディスカッションをいつもしていただくのですが、今年は、体調が悪く参加できずお会いすることができませんでした。
 スライドショーは、京都器館での「鯉江良二アンソロジー」展の作品を、茶碗を中心に見ていき、「これもいいですねー」という具合に、進んでいく。私も鯉江さんの器の良さは、わかっているつもりなので、心のなかで同じく「いいですね~」とつぶやく。この、「いいね~」「いいですね~」が30分ほど続いた。

 ひと通り見た後で、伝統ある陶芸の冊子に載ったという 美術評論家の解説文を読み上げる。 内容は、鯉江良二がいかにすごいかを説いたもので、いずれも私の認識を超えるものではなく、新しい発見はありませんでした。

 
 今回の天草では、テイ・トウワLIVEのほか、もう一つ大きな催しが仕組んでありました。 それは、みうらじゅん祭り! です。みうらじゅんセレクトの映画上映&みうらじゅんトークショーです。私は、いずれも参加しませんでした。
 
トークショーを見ていないので、なんとも言えないのですが、おおまかに言うと、みうらさんの話は、「これいいよね~」なのではないかと思うのです。
みうらじゅんとは、「マイブーム」「ゆるキャラ」、新しい視点での「仏像」を発掘した人物で、いずれも、あまり人が注目しないものを、独自の切り口で表舞台にあげる行為を得意とするものです。
ある意味、京都器館のオーナーも、「これいいよね~」と、あるものをステージにあげる作業では、共通しているのではないかと思うのです。


  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 22:08Comments(0)日記

2014年11月18日

天草~常滑 ②

こんばんは。

もう随分前の事のように感じますが、

天草~常滑の2回めです。

実を言うと まだここまでしか書けていません。

それでは、どうぞ^^


 今回の天草滞在は、今まで一番リラックスして、自然体で過ごせた6日間だったと思う。 以前は毎日のように、ディスカッションや街中でのイベントがあり、忙しく移動していたが、今回はそれも少なかった。 それに、会場が新しくなった大きな体育館だったので、テントのお祭感が薄れこともあると思う。 あと、何より今回で5回目の参加で、自分でいろんなことの段取りが良くなったこともある。

それでも、10月30日の搬入日は、準備が遅くなり北郷の工房を出発したのが11時半。途中休憩を入れると、到着まで4時間ほどかかり、3時過ぎに会場に着いた。 それから、搬入展示だったので、終わったのが7時過ぎ、その日は、そのままご飯を食べて寝ました。

 31日初日は、朝一に展示準備を済ませ、その後、街中の会場を周り、午後からは、まじめに売り子をしました。 そして夜は、楽しい懇親会。丸尾焼の工房で、出展者やゲストの方々が、ワヤワヤやって、美味しいものを頂きます。 今年は、席のポジションが良く、美味しい魚や寿司を沢山味わうことが出来ました。
 丸尾焼さん、いつもありがとうございます。

 2日目は、午前中、ろくろ体験の指導係をしました。 やはり、土曜日ということで来場者も多くなり、午後からは、売り場に立ち接客。終了時間の午後6時になると、外は薄暗くなります。 その後、楽しみなライヴの時間です。今年は、テイ・トウワがゲストということで、去年の石野卓球に続きDJLIVEとなります。 テイ・トウワのCDは持っていませんが、今から20年以上前の常滑時代に、所属していたディー・ライトのCDをリアルタイムで一枚持っています。 名古屋のタワーレコードで買いました。 懐かしい。
そのライヴも、アナログ・レコードを使ってのプレイで、盛り上がりましたが、全体的にはリラックスしたゆるい感じでした。
 なにか、今年の天草を象徴するような感じがします。


  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 21:52Comments(0)日記

2014年11月16日

横山裕一展

 こんばんは。

昨日は、久しぶりに宮崎県立美術館に行ってきました。

美術好きの私ですが、前回いつ来たのか覚えていないぐらいに久しぶりです。

宮崎市内に行くようが有り、たまたま時間が開いたので ちょっと覗いてみました。

県立美術館では 只今 横山裕一展 を開催しています。 (12月7日まで)



インパクトの有るフライヤーだったので 気になっていました。

宮崎県出身で 年齢もほぼ一緒なので 親しみを感じます。 何より 入場料が500円なので、更に親近感を覚えます^^

内容は、ボリュウムは少なめでしたが、作品は 非常に興味深いものでした。


ですが、内容を書く前に、県立美術館に行くと あのふてぶてしい建物のことをつぶやかずにはいられなくなります。

すこし、愚痴を言わせてください。

硬い石で築かれた冷たくて威圧的な構造。

そのくせ、入り口は裏口のように小さく 入るものを惨めな感覚にさせます。

私が一番嫌いなのは、2階に上がる階段。

ステップが低く、幅が広い 白くて硬い石階段。

思わず2段づつ上がりたくなるが、それができないような設計にしてある。

細かく階段を登らさせられるデザインは、美術に屈服しろと言わんばかりだ。


というわけで、横山裕一展 ですが、非常に興味深いものでした。

見た目 漫画 ですが、非常に美術しています。 というか、完全に美術です。

入り口入ってすぐが、 代表作「トラベル」の原画展示で、壁に貼った状態で見ることができます。

私は、横山氏の本を見たことがないので、これが、横山作品との初対面でした。

原画で美術館で壁に一枚ずつ貼ってあるスタイルなので、漫画という概念があまりなく、鑑賞することができます。

白黒のシャープな作品の中で 皮膚感覚を刺激する世界観が、絵巻物のように繰り広げています。

この独特な表現は、作品世界の時間軸を漫画のコマ割りの形式を使って表現していることにあります。

時間軸を一定の速度に固定することで、感覚を刺激する表現を丁寧に描くことができるのです。


アクリルを使ったカラー作品も よかったです。

絵を描く参考になりました。

その中でも、顔をイメージした作品群は、作者の巣の個性が出ていて、見ていて飽きることがなかったです。

後半は、1900年初頭のシュルレアリスム運動の作品も絡めて展示してあり、横山作品の世界を深めて理解できるように工夫がしてありました。

シュルレアリスムを代表する画家 マックス・エルンストが大好きなので その作品が少し見れたこともよかったです。

  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 22:41Comments(0)日記

2014年11月15日

天草~常滑 ①

こんばんは

天草~常滑の旅のことを振り返りながら、文章にしています。

まだ、書いている途中ですが、少しずつここにUPしたいと思います。

今回の天草では、愛用ノートPCの不具合で現地でリアルタイムにUPすることができませんでした。

それもあって、今回はあまり現地で書いていません。

今日は、天草で書いた部分を載せたいと思います。

それではどうぞ^^


 思考が川のように流れていく。 その流れのままに移りゆくのも心地よい。 それは、光と感覚でできていて、ところどころに言葉の断片が浮いていて、さらさらと流れている。
  その流れの痕跡を少しだけでも残すには、浮いている言葉の断片を小さなコップでそっと拾い集め、透明2リットルペットボトルに移し貯め、言葉の沈殿結晶を作るしかない。 よって、またPCを立ち上げ、こうして文章を書いている。

 流れる思考の成分、光と感覚と言葉。 その光の意味するものは、目で見るもの。 目で捉える光。天草に来てまず目にするもの。 それは、素晴らしい風景、光で作られた美しい情報だ。
 天草の会期前半3日は、曇りまたは小雨が続いた。 その分、光は柔らかくその情報は繊細で、眼の奥の網膜を優しく刺激した。 海は空の色を反射して、空は水蒸気で和らいた太陽の光を写していた。 海向こうの山の連なりは淡く霞み、輪郭をわずかに捉えるだけだった。
 一年ぶりに見るその景色は、様々な思い出を呼び覚ます一方、さっきまで囚われていた様々な感情を忘れさせた。 一瞬、なぜ自分はここにいるのか。 その偶然と必然性の合間に感覚が削られるが、神経が逆剥けて ひりり とする一方、削られた分だけの軽やかさを感じることが出来た。
 その感覚のまま、もうひとつ見たい風景があった。 招聘作家 吉本伊織さんの描いた天草の風景だ。 会期の初日、まだ人が少ないうちに観に行くことにした。

 10畳ほどの空き店舗2Fの寂れた空間に、小さな風景画が4点展示してあった。 その風景画は、今の私以上に、偶然と必然との合間に神経がすり減らされた人間の眼差しがあったが、バス停のシルエットを刷り込めせるなどして、ぼんやりと人肌の残り香を漂わせる作品になっていた。 作品についてのいくつかの話、これからの制作の話などする。 絵の中の天草の空色は、私が捉えることのできなかった色が散りばめられていた。 今回、一応 水彩絵の具と色鉛筆を持って天草風景を描くことにしていたが、その眼差しを参考にすることが出来た。

  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 21:31Comments(0)日記

2014年11月11日

クラトコから帰ってきました!

こんばんは

今日のお昼に 常滑から北郷に帰ってきました。

クラトコが終わったのが 9日の夕方で 出発は10日の朝なので 30時間かけてます^^

車泊せずにいっぺんに行けない距離ではないですが、安全運転と旅行気分で ゆっくり移動しました。

行きも帰りも 紅葉が始まりかけて きれいな山々を楽しみました。

特に帰りに寄った 広島の宮島SAは 広い公園と瀬戸内海を望めるスポットもあってきれいでした。






さて、クラトコですが、

素晴らしいイベントでした!

木々と落ち葉の会場 

クオリティの高い個性的な出展者たち

クラトコへの熱気が伝わるこだわりのお客様たち

それらが バランスよく融け合い 奇跡の空間を生み出していました!







ギャラリーではなく 森のなか

展示台ではなく 落ち葉の上

スポットではなく 太陽の光

それらが、本来もっているクラフトの魅力を 引き出してくれます。

私の作品も そんな空間に並べることができて 嬉しいし

いろいろと 学ぶことが出来ました。


今回の 天草~常滑 の旅は、少しずつ振り返りながら 

感じたことを書いていこうと思います。


とりあえずは、事故もなく 無事に北郷に帰ってきました!

よかった よかった^^   


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 23:23Comments(0)日記

2014年11月05日

都城と天草、そして常滑

 こんばんは!

11月5日 天草から宮崎に戻り 常滑の準備をしながら 一息ついています。

先のブログでお知らせしたハードな予定は進行中です^^

まず、10月25,26日は、都城でのものつくりフェアでした。



2日間 地元のお客様を中心に 賑わいましたよ。

出展者も 今まで交流のなかった地元の木工の方などと知り合うことができましたし、

都城の物産も いろいろと楽しむことが出来ました。


その後、30日から昨日4日まで (30日は搬入)

天草大陶磁器展 でした。



こちらも沢山のお客様で賑わいました。

新しい体育館で 展示環境も十分でした^^


そして、いよいよ 常滑での クラトコ です。

今日は 会場に飾る クラトコフラッグを作りました。

 

これ持って 明日の早朝出発します。

車で行くのですが、グーグルマップの計算では、12時間ほどかかるようです。

当然 ぶっ通しで運転できないので 途中どこかで休みたいと思います。

明後日の昼までには 着くでしょう^^


天草や常滑のことはまた詳しくUPしたいと思います。

それでは。
  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 22:47Comments(0)日記