› 陶studio ブログ › 2017年08月14日

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Posted by みやchan運営事務局 at

2017年08月14日

アートとは、何だったのか? 21

 こんばんは。

8月も、もう半ばなんですね。 朝や夜はすこし過ごしやすいような気がします。

風がちょっと涼しい。

今年は、気候がおかしいのか 工房のバラがいろいろ咲いています。

さて、今日もアートの話始めます。

<集合> ではなく、<連続>

ウォーホルの話です^^

++++++++++++++++++++++++++


ウォーホルは、明らかに <集合> ではなく、<複製><増殖><連続>をテーマにしている。

Andy Warhol. Brillo Box


彼が、自分の工房を ファクトリー と名づけたのも、
物を集めるためではない。
そこから、作品を増殖させるためだ。

ここに、ファクトリーと呼ばれたウォーホルのスタジオの映像がある。
Brillo boxes の制作の様子も撮られている。


Marie Menken - Andy Warhol (1965)

初めて見た映像でしたが、これを見てウォーホルの見方が変わった。
彼の作品の眼差しには 冷やかさを感じていた。
それは、<人の死>も<花>も<スープ缶>も すべて同じ価値基準に並べられ、
作品から<人間の感情> というものを感じないからだ。
それが、クールに感じる時期もあったが、氷のように冷たく感じることもあった。
だが、この映像を見ると 彼にとって 作品のテーマなど<どうでもいい>のだと思う。
テーマは、ただ自分の目の前にたまたまあったから というだけの話。
重要なのは、作品が生まれる工程 <増殖性> にあったように感じる。
この映像のウォーホルの様子を見て、ウイリアム・モリスもこうだったのかな。と感じた。
モリスが、パターン化した壁紙を印刷した初期のものを見る機会があったが、一枚一枚 色のカスレや滲みが違っていた。
それは、まさに クラフト の始まりだった。
ウォーホルによって、 現代美術とクラフトが結び付いた。
クラフトを仕事としている自分にとって それは刺激的だ。
  


Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 21:54Comments(0)ARTアートとは、何だったのか。