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2013年05月08日

蜂のはなし

蜂のはなしこんばんは。

今日も晴れ晴れで暖かかったですね。

春のこの時期は、虫たちが活発になるときです。

今日、工房に行くと部屋の中にアシナガ蜂の一種が飛んでいました。

戸締りしているのに、蜂が入ってくることは珍しいのですが、

こんなときはあわてず騒がず、そっと窓を開けます。

すると蜂は、ゆっくりと窓の外に飛んでいきました。


ちょうど蜂のことをブログに書こうかなと思っていたところだったので、

いいタイミングでした^^


GW、綾の窯元祭りのときに、テントに一匹の蜂が飛んできました。

それを見た就学前の女の子が、「蜂だー、こわ~~い」と怯えていたので、

「蜂は、こちらが何もしなければ刺さないよ。蜂は頭がいいからね^^」と声をかけると、

素直に私の言うことを聞いて、その子は静かにしていました。


そこで思ったのですが、蜂を<怖い危険な虫>と思っている人が多いのかなと。


振り返って見ると、蜂を見て大騒ぎをしている人を幾度と無く見ることがあった。

部屋に入ってきた蜂を無理やりに外に追い出したり、たたいて殺したりする人もいた。


しかし、私のこれまでの経験では、蜂はこちらから攻撃しなければ何もしない虫です。

ただし、巣が近くにあったり、巣を壊したり、黒色の服を着てたりして、蜂が異常に興奮してたら別だけれど、

一匹で飛んでいる蜂は、そのままでは、ほぼ危険が無いと思う。


私は、生き物の中でも 蜂はかなり頭のいい生き物だと感じている。


たとえば、時々窯のある部屋の中に 野鳥の小鳥が入り込んでいることがある。

私が作業をしにその部屋に入ろうものなら、

その小鳥は、パニックになり、あちらこちらに飛び回る。

壁やガラス窓に体をぶつけ、考えなしに飛び回るのだ。

そんな時私は、開けれるだけの窓や扉を開けてまわる。

それでも小鳥は、荷物の裏に突っ込んだり、

わざとか!と言うくらいに 開いている窓とは反対のほうに飛んでいく。

そのままほったらかしてると、いなくなるのだが、

蜂では決してこういうことにはならない。


窯場に時々大きなスズメバチやクマンバチが飛んでくることがあるが、

先にも話したとおり、蜂の場合は、そっと近くの窓を半分ぐらい開けるだけで、

風の流れとか、光とかを判断するのだろうか、

ゆっくりと冷静沈着に外に飛んでいく。 

ほぼ人間など相手にしていない。


この場合、明らかに小鳥よりも蜂のほうが優秀だと思う。


蜂には、いつでも冷静に周りの状況を判断しながら、

自分に与えられた仕事に専念するCOOLさがある。


と、なぜ私ここまで蜂に親近感を覚えるかというと

理由は他にもある。


蜂は、粘土で巣をつくる。


粘土で物を作ると言う点では、私と同じだからだ。

陶芸家ならば、蜂の造形力には一目置いているはずだ。

その形は、細やかで美しく、素朴で実用的なデザインをしている。

本当にすばらしいのだ。



この時期、蜂を見かけることがあるだろう。

けれども、決して無理やりにたたいて追い出したり、殺したりしなでほしい。

何もしなければ、蜂は自分で飛んでいきます。

蜂は、本当に頭のいい生き物ですから^^



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Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 23:35│Comments(0)日記
 
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