2014年11月15日
天草~常滑 ①
こんばんは
天草~常滑の旅のことを振り返りながら、文章にしています。
まだ、書いている途中ですが、少しずつここにUPしたいと思います。
今回の天草では、愛用ノートPCの不具合で現地でリアルタイムにUPすることができませんでした。
それもあって、今回はあまり現地で書いていません。
今日は、天草で書いた部分を載せたいと思います。
それではどうぞ^^
思考が川のように流れていく。 その流れのままに移りゆくのも心地よい。 それは、光と感覚でできていて、ところどころに言葉の断片が浮いていて、さらさらと流れている。
その流れの痕跡を少しだけでも残すには、浮いている言葉の断片を小さなコップでそっと拾い集め、透明2リットルペットボトルに移し貯め、言葉の沈殿結晶を作るしかない。 よって、またPCを立ち上げ、こうして文章を書いている。
流れる思考の成分、光と感覚と言葉。 その光の意味するものは、目で見るもの。 目で捉える光。天草に来てまず目にするもの。 それは、素晴らしい風景、光で作られた美しい情報だ。
天草の会期前半3日は、曇りまたは小雨が続いた。 その分、光は柔らかくその情報は繊細で、眼の奥の網膜を優しく刺激した。 海は空の色を反射して、空は水蒸気で和らいた太陽の光を写していた。 海向こうの山の連なりは淡く霞み、輪郭をわずかに捉えるだけだった。
一年ぶりに見るその景色は、様々な思い出を呼び覚ます一方、さっきまで囚われていた様々な感情を忘れさせた。 一瞬、なぜ自分はここにいるのか。 その偶然と必然性の合間に感覚が削られるが、神経が逆剥けて ひりり とする一方、削られた分だけの軽やかさを感じることが出来た。
その感覚のまま、もうひとつ見たい風景があった。 招聘作家 吉本伊織さんの描いた天草の風景だ。 会期の初日、まだ人が少ないうちに観に行くことにした。
10畳ほどの空き店舗2Fの寂れた空間に、小さな風景画が4点展示してあった。 その風景画は、今の私以上に、偶然と必然との合間に神経がすり減らされた人間の眼差しがあったが、バス停のシルエットを刷り込めせるなどして、ぼんやりと人肌の残り香を漂わせる作品になっていた。 作品についてのいくつかの話、これからの制作の話などする。 絵の中の天草の空色は、私が捉えることのできなかった色が散りばめられていた。 今回、一応 水彩絵の具と色鉛筆を持って天草風景を描くことにしていたが、その眼差しを参考にすることが出来た。
天草~常滑の旅のことを振り返りながら、文章にしています。
まだ、書いている途中ですが、少しずつここにUPしたいと思います。
今回の天草では、愛用ノートPCの不具合で現地でリアルタイムにUPすることができませんでした。
それもあって、今回はあまり現地で書いていません。
今日は、天草で書いた部分を載せたいと思います。
それではどうぞ^^
思考が川のように流れていく。 その流れのままに移りゆくのも心地よい。 それは、光と感覚でできていて、ところどころに言葉の断片が浮いていて、さらさらと流れている。
その流れの痕跡を少しだけでも残すには、浮いている言葉の断片を小さなコップでそっと拾い集め、透明2リットルペットボトルに移し貯め、言葉の沈殿結晶を作るしかない。 よって、またPCを立ち上げ、こうして文章を書いている。
流れる思考の成分、光と感覚と言葉。 その光の意味するものは、目で見るもの。 目で捉える光。天草に来てまず目にするもの。 それは、素晴らしい風景、光で作られた美しい情報だ。
天草の会期前半3日は、曇りまたは小雨が続いた。 その分、光は柔らかくその情報は繊細で、眼の奥の網膜を優しく刺激した。 海は空の色を反射して、空は水蒸気で和らいた太陽の光を写していた。 海向こうの山の連なりは淡く霞み、輪郭をわずかに捉えるだけだった。
一年ぶりに見るその景色は、様々な思い出を呼び覚ます一方、さっきまで囚われていた様々な感情を忘れさせた。 一瞬、なぜ自分はここにいるのか。 その偶然と必然性の合間に感覚が削られるが、神経が逆剥けて ひりり とする一方、削られた分だけの軽やかさを感じることが出来た。
その感覚のまま、もうひとつ見たい風景があった。 招聘作家 吉本伊織さんの描いた天草の風景だ。 会期の初日、まだ人が少ないうちに観に行くことにした。
10畳ほどの空き店舗2Fの寂れた空間に、小さな風景画が4点展示してあった。 その風景画は、今の私以上に、偶然と必然との合間に神経がすり減らされた人間の眼差しがあったが、バス停のシルエットを刷り込めせるなどして、ぼんやりと人肌の残り香を漂わせる作品になっていた。 作品についてのいくつかの話、これからの制作の話などする。 絵の中の天草の空色は、私が捉えることのできなかった色が散りばめられていた。 今回、一応 水彩絵の具と色鉛筆を持って天草風景を描くことにしていたが、その眼差しを参考にすることが出来た。
Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 21:31│Comments(0)
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