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2017年07月09日

アートとは、何だったのか 2

アートとは、何だったのか 2こんばんは。

アートの話 続きです。


<第一巻 先駆者たち> ④自然からの訣別

キュビズム(立体派)やフォービズム(野獣派)の勢い着いた流れと、機械や都市のパワーが結びつき、新たな表現が生まれたと紹介している。

カラ Carlo Carra


エッフェル塔が建ち、飛行機が生み出された時代。
技術の発展がアートに大きな影響を与えるということだろうか。
今でいえば、テクノロジーとの融合
とか、そんなとこだろう。

そして、いきなり話はダダ運動に結び付く。
この章では、ダダをこう表現している。

「第一次大戦のさなかに生まれたダダは、既成のすべての価値観を疑い、芸術のみならず社会観、倫理観、人間観など一切を否定し、嘲笑し、破壊して<白紙の状態>に還元しようと目論んだ運動だった。」

ダダが機械的なものに惹かれていた。 という流れからだが、
その機械的活動は、レディ・メイド と呼ばれ <作品 という概念> まで破壊する動きを生む。

デュシャン


この デュシャンが生み出した レディ・メイド(既製品) というアート表現は、ある意味、究極だと思う。
それやっちゃ、終わりだよ^^;
的な。

モンドリアンが、作者の息遣いを押し殺してるならば、
デュシャンは、作者の存在自体を消そうとしている。

1907年 ピカソの<アヴィニョンの娘たち> から7年後に 

デュシャン <瓶乾燥機>


実質7年で 現代美術は終了していると言える。

章のおわり。 状況が深刻化する戦時下、現代美術の先駆者たちは、ナチスに弾圧されバラバラになり、その活動は停止する。
嘲笑と破壊を目的としたダダのアーティストは、逆に 嘲笑され、破壊されてしまう。


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Posted by 陶STUDIO・サキムラ久 at 23:32│Comments(0)アートとは、何だったのか。ART
 
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